冬場の始動性が悪い僕のXJR、千葉ツーリングの際Z800が余りにもスムーズに始動できている様を見て、「FIなんだから本来はもう少し始動性が良いのではないのか?」と思うようになりました。
で、始動性が悪い原因を考えてみると…
低温環境でバッテリー電圧低下→
スターターモーター回転時の電圧降下で電圧がしきい値を下回って燃料噴射できなくなる→
エンジンが掛からない…
というループにハマっているのではないのか?と思い至りました。
この場合、バッテリーを補充電するか他車からブースターケーブルで電気を貰ってくればセルモーターは勢いよく回るはずです。が、ここ最近はジャンピングしてもイマイチセルモーターに元気がなくなって来ました。
つまり、スターターモーター自体になにか原因がある為に使用電力が過大となっているせいで、バッテリー電圧が低下しやすい冬場の始動性が悪いのではないか?と考え、車体より取り外して分解してみることにしました。
XJR1300の場合、車体左側より見るとセルモーターが電気ハーネス端子を含め丸見えになっているので、ボルト2本と端子のナットを外すだけで脱着できます。
モーターの両端についている通しボルトを外せば、さらに分解できます。
反対側のキャップを外せば、DCモーターの要のブラシとコミュテーターが丸見えになります。
ここまで来たら、後はシャフトを掴んで引っこ抜けばアーマチュアコイルを引き抜けます。
コミュテーターに破損や著しい消耗は無いようですが、ブラシ接触痕があり汚れやカスが溜まっているので、サンドペーパーやエアブローで掃除しました。
ブラシの方も著しい消耗はないので、こちらはエアブローで軽く削りカスを飛ばす程度にしておきました。
後は元通り組み立てて、車体に装着するだけです。
で、なにか始動性に変化があったかというと…結構ありました!
コミュテーターのブラシ接触面磨きのおかげか、はたまた削りカス除去の効果か、とにかくモーターが力強く回るようになり、電圧降下も減ったのか始動性が良くなりました。こんなに簡単ならもっと早くやっておけばよかった(汗)
しばらくはこれで様子見します。